まいどおおきに健やかライフ~大阪から厳選の漢方薬局ガイド

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女性の不妊症

本ページでは、漢方への期待度が高い不妊症の改善、とりわけ女性不妊への効能について、とりまとめてご紹介していきたいと思います。

不妊は病気ではないから一度ご相談を>>

不妊症の定義が平成27年に変更

女性のお腹

医学的に見ると、「妊娠を望んで普通の性生活を送っていても、1年間妊娠していない」なら不妊症と判断されます。

元々は2年以内に妊娠しなければ不妊症という考えでしたが、WHO(世界保健機構)やアメリカの生殖学会をはじめ、世界では1年を目安にするのが一般的になっていることを受けて、平成27年に日本産婦人科額回理事会で定義が変更されました。[注1]

もし、1年以上子どもを望んでいるのにまだ妊娠していないのであれば、不妊を疑い、適切な対処をはじめる必要があるのです。

なお、ヨーロッパで行われた不妊に関する研究によると

  • 25~29歳の8.9%
  • 30~34歳の14.6%
  • 35~39歳の21.9%
  • 40~44歳の28.9%

と、年齢によって加速度的に不妊率が高くなることがわかっています。[注2]

女性は30歳になると不妊の確率が一旦ぐんと上がり、35歳になるとさらに自然妊娠しづらくなるのです。

また、年齢が高くなると、流産率や出産の成功率も下がることがわかっています。[注3]

不妊の原因はさまざま

女性の不妊症の原因は、

  • 排卵因子
  • 卵管因子
  • 子宮因子
  • 頸管因子
  • 免疫因子

といったものにわけられます。

卵巣や子宮などの組織に何らかの問題があると、正常に妊娠する能力が下がってしまうということです。

この中でも多いとされているのが、月経不順等で排卵が規則正しく行われないことによって不妊になる「排卵因子」と、性器クラミジア感染症や虫垂炎、子宮内膜症等によって卵管が閉じたりくっついたりしていることで不妊になる「卵管因子」です。

不妊は、人それぞれ異なる生活環境やストレスレベル、年齢、これまでの病歴、遺伝的な疾患の有無など、原因が非常に複雑です。急激なダイエットによるホルモンバランスの乱れ、強いストレスやその他の病気等が原因で起きることもあります。

診察やMRIの利用、血液検査などで簡単にわかる原因ならともかく、西洋医学的な診察では「原因がわからない」と診断されることも少なくありません。

そこで、西洋医学の世界でも注目されているのが漢方なのです。

近年漢方の不妊症に対する効能が注目を集めている

西洋医学の場合、病や不調の原因を科学的・医学的に特定し、その原因を手術などで物理的に取り除いたり、症状を抑える薬を処方したりすることで解決していきます。つまり、原因がわからないと対処できません。人によっては、処方された薬が効かない、副作用ばかりが出てしまって辛いといった場合も。

一方、東洋医学では、漢方等を使うことによって病気になりかけの状態(未病)から病気へ発展しないよう抑えたり、不調の原因につながる体の冷えやホルモンバランス等を整えたりするので、自然に健康的な体に導くことができます。

漢方は自然由来のものなので、基本的に副作用が少ないものが多いです。劇的な効果を持っているわけではありませんが、調合によって体調に合わせた量の調節も可能なので、個人個人の体質に合ったほどよい効能の漢方を用意しやすいというメリットもあります。

漢方は古くからの経験則を元に効能や処方が決められているものが多く、西洋医学とは異なり作用機序があいまいな場合がほとんどです。

しかし、東洋医学の世界では漢方の不妊に対する効能は「疑うまでもないもの」とされており、実際一部の症例で不妊に劇的な影響を与えたという研究結果が出てきたことで、「不妊症に対する漢方」が強く注目されるようになっています。

卵巣機能不全不妊症に対する漢方の研究結果

卵巣機能不全は、不妊症の原因となる病気のひとつです。何らかの原因によって卵巣が萎縮してしまい、女性ホルモンが分泌されなくなる=無月経になるため、西洋医学では不妊治療が非常に難しい病気とされています。[注4]

しかし、卵巣機能不全の女性に対して漢方薬を処方し、妊娠・出産に成功した100の症例を分析したところ、卵巣機能不全不妊症に対して漢方の投与による改善が期待できたという報告もあります。[注5]

この研究では、2,737症例の不妊症を調査。東洋医学的な不妊症の患者に対して、どのような診断をすることが多いのか、西洋医学の不妊治療薬等と漢方を併用した場合はどうなのか、といった比較も行いました。

結果は、卵巣機能不全不妊症の患者に対して漢方だけを処方したところ、妊娠するまで5.0プラスマイナス4.4ヶ月かかったのに対し、西洋医学の薬と漢方を併用した場合は9.5プラスマイナス6.8ヶ月。要するに、漢方だけを処方された患者のほうが、より短い期間で妊娠・出産できたのです。

もちろん、不妊症のすべての患者に漢方が有効なわけではありません。しかし、少なくとも卵巣機能不全不妊症という、これまでは専門の外来がある医療機関に通い、奇跡的な確率で治療に成功しないと妊娠ができなかった病気のひとつに突破口が生まれました。

漢方の効能を証明する実例としては、15年不妊治療を続けても妊娠できなかった女性が、漢方を飲みはじめたことで妊娠したというものも存在します。もちろん西洋医学にも良いところはたくさんあるので、場合によっては併用も必要です。

ただ、漢方薬について十分に学んでいる医師はまだそれほど一般的ではありません。自分の生活環境や体調を一番良く理解しているのは、自分自身。不妊治療の選択肢を増やすためにも、医師に漢方の相談をするためにも、どのような漢方が不妊におすすめなのか、少し知っておきましょう。

不妊症に悩む方におすすめの漢方

先程の研究では、東洋医学的な診断で、

  • 少陽(吐き気や寒気、食欲不振など)
  • 上熱下寒(足先の冷え)
  • 気逆(気の流れが悪くなって吐き気や咳などが出る)
  • お血(血の巡りが悪くなっている)
  • 水毒(体内の水分の状態が良くない状態。浮腫やめまい、鼻水、頭痛など)

と診断された人の数が目立っていました。

そこで、ストレスや食欲不振、冷え性などに効能を期待できる代表的な漢方をいくつか紹介していきます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 足腰の冷えや生理不順などに対応する漢方薬。
加味逍遙散(かみしょうようさん) イライラする、精神に不安がある、疲れやすいといった状態に対処する漢方薬。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 更年期障害や生理不順、冷えなどに対処する漢方薬。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) 手足の冷えを感じやすく、下肢の冷えにより下腹部が痛みやすい場合などに用いられる漢方薬。
人参湯(にんじんとう) 弱った胃腸の元気を取り戻す漢方薬。虚弱体質、体力低下などに用いられる。

上記の漢方は医療用漢方製剤としても用いられています。

漢方は、的確な知識を持ったプロが個人の体調に合わせて調合を行うことで、初めて本来の効能を発揮します。全員に合う都合の良い漢方はないので、不妊で漢方を頼るときは必ずプロの手を借りましょう

ただ、漢方のプロはまだ多くはありません。そこで、大阪でおすすめの漢方薬局をまとめました。近場にある優良な漢方薬局を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

[注1]公益社団法人日本産婦人科学会:不妊の定義の変更について

[注2]一般社団法人日本生殖医学会:女性の年齢による妊孕力の変化

[注3]日本産科婦人科学会が実施する「生殖医学の臨床実施に関する調査」:ART妊娠率・生産率・流産率 2014[pdf]

[注4]聖マリアンナ医科大学病院生殖医療センター:早発卵巣不全・卵巣機能不全とは

[注5]一般社団法人 日本東洋医学会:療法で生児を獲得した卵巣機能不全不妊症100例の漢方医学的ならびに西洋医学的解析[pdf]

 
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